「ねぇねぇタロちゃん、買ったコーヒーこぼしていいの?」と買ったばかりの飲みたくて仕方ないコーヒーを前に、素直になれないKさん。そんなKさんに、時には物を投げられ、大声を出されながらも、日々の暮らしを共にして約一年経ったある日のこと。いつものように缶コーヒーを買ったKさんが、「タロちゃん、コーヒー今から飲むよ」と、素直な言葉で胸の内を明かしてくれた。これまでの自分の支援(言動)が正しかったのかどうか、ずっと自問自答していた自分にとって、やっと答えが出た瞬間だった。その瞬間こそ、「この仕事は辛さや苦しさを越えたところに、こんな楽しさがあるのか。また頑張ろう!」と決意した、ハートワーカーとしての自分の礎です。